死のメール
第二章『地獄の学校生活』
①慶嘉誕生、学校再開
慶嘉が生まれたのは俺と友嘉が中学一年生の春。
中学一年生といっても、その時は春休みで春休みが終わればもう中学二年生
だった。
これからまた始まる地獄の学校生活。
友嘉の能力の事を知った奴等が友嘉を寄ってたかっていじめるのだ。
友嘉を助けてくれる優しい奴等なんてこの学校には居ない。
だから俺は友嘉を守ろうと決心し友嘉とクラスを同じにしてもらうことにした
のだった。
友嘉が暫らくの間学校に行かなかった理由は出産の準備ということもあった
が、周りにいじめられてもし慶嘉の居るお腹を蹴られたら大変な事になるので、
行かなかったのだという。
そして四月に始業式を迎えて中学二年生になったが、相変わらずいじめは耐え
なかった。
『今まで何やってたの?不登校?』
『………』
友嘉は周りに何を言われてもただ黙り込んでいじめに耐え、授業が始まるのを
待っていた。
それから少しして授業が始まり、友嘉は一先ずいじめから逃れる事が出来た。
その日の放課後に俺は友嘉を連れて屋上に来た。
『何?話って。』
『あのさ…辛くない?いじめられるの。』
『…辛いけど…でも生きなきゃ。私が、慶嘉を育てていかなきゃいけないから…
辛くても、苦しくても、生きなきゃ。』
友嘉のこの強さは一体何処から出てくるのだろうか…俺はいつのまにか友嘉を
強く抱き締めていた。
『…どうしたの慶ちゃん…今日変だよ。』
『変でもいいよ。…無理しないでよ、友嘉…』
『…大丈夫。無理してないからね。』
俺と友嘉は暫らくの間抱き合っていた。
このように抱き合っている時間等、幸せな時間がとても恋しいものだと分かるの
には凄く時間が掛かり、気付いた時には後悔しているということが多かった。
だから俺はこんなにも大事だった自分の彼女さえも失ってしまったのかもしれな
い。
翌日から友嘉はクラスの連中に『不登校』と呼ばれ始めた。
それでも友嘉は弱音を吐かずに俺や慶嘉に笑顔で振る舞っていた。
中学一年生といっても、その時は春休みで春休みが終わればもう中学二年生
だった。
これからまた始まる地獄の学校生活。
友嘉の能力の事を知った奴等が友嘉を寄ってたかっていじめるのだ。
友嘉を助けてくれる優しい奴等なんてこの学校には居ない。
だから俺は友嘉を守ろうと決心し友嘉とクラスを同じにしてもらうことにした
のだった。
友嘉が暫らくの間学校に行かなかった理由は出産の準備ということもあった
が、周りにいじめられてもし慶嘉の居るお腹を蹴られたら大変な事になるので、
行かなかったのだという。
そして四月に始業式を迎えて中学二年生になったが、相変わらずいじめは耐え
なかった。
『今まで何やってたの?不登校?』
『………』
友嘉は周りに何を言われてもただ黙り込んでいじめに耐え、授業が始まるのを
待っていた。
それから少しして授業が始まり、友嘉は一先ずいじめから逃れる事が出来た。
その日の放課後に俺は友嘉を連れて屋上に来た。
『何?話って。』
『あのさ…辛くない?いじめられるの。』
『…辛いけど…でも生きなきゃ。私が、慶嘉を育てていかなきゃいけないから…
辛くても、苦しくても、生きなきゃ。』
友嘉のこの強さは一体何処から出てくるのだろうか…俺はいつのまにか友嘉を
強く抱き締めていた。
『…どうしたの慶ちゃん…今日変だよ。』
『変でもいいよ。…無理しないでよ、友嘉…』
『…大丈夫。無理してないからね。』
俺と友嘉は暫らくの間抱き合っていた。
このように抱き合っている時間等、幸せな時間がとても恋しいものだと分かるの
には凄く時間が掛かり、気付いた時には後悔しているということが多かった。
だから俺はこんなにも大事だった自分の彼女さえも失ってしまったのかもしれな
い。
翌日から友嘉はクラスの連中に『不登校』と呼ばれ始めた。
それでも友嘉は弱音を吐かずに俺や慶嘉に笑顔で振る舞っていた。