『Memory's Messiah』(ダークファンタジー)
茂の回想シーン。


時間は滝沢と茂が“Memory社”に訪れる数時間前。滝沢と茂が、始めて会った時の事。


滝沢『あ、着信だ』


茂『その道の先に広いパーキングエリアが有る、そこに車を止めて来い。』


滝沢『君はさっきのメールの人?』


茂『あぁそうだ滝沢登美也君…』


滝沢『何でも知ってるんだね君は一体何者なんだい?』


茂『全ては会ってからだ。』


車はパーキングエリアに到着した。


滝沢達が車から降りてすぐの、“白いマンション”へ案内された。


マンションの中。


滝沢(え〜っと102号室…)


リン『有ったよ滝沢君』


滝沢がインターホンを押した。


インターホン『ピンポ〜ン』


滝沢『あれ合ってるはずだよなぁ?』


するとまた滝沢の携帯に電話の着信が来た。


茂『悪いが、君の後ろに居るお二人にはご遠慮願いたい。』


滝沢『何でダメなの?良いじゃん』


茂『俺は君以外の人は信用していない。』


滝沢『“信用してない”ってどういう事』


茂『そのままの意味だ…もし、どうしても君一人で来るのが嫌なら、帰ってくれても構わない。』


滝沢(どっちにしろ、俺以外には会わないって事ね)


滝沢がリン達に相談する。

滝沢『どうする?』


雪華『そこまで言われちゃ、しょうがないわね』


リン『じゃあ、私達は車の中で待ってるね』


滝沢『悪いな、なるべくすぐ戻るから』


リン『うん』


リンと雪華はマンションから出て、車へ向かった。


すると、102号室の扉が開かれた。


滝沢(あ、やっと開いた)


茂『電話はもう切るぞ、速く入って来い。』


滝沢『あぁ、今から行くよ。』
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