『Memory's Messiah』（ダークファンタジー）

新道『そして、私は“人間を越える”力を手にする為に、“ある者”の“覚醒”を待って居る。』


茂[少年]『“ある者”の“覚醒”？』


新道『君も見ただろう？あの“種蒔く者”私が名付けた“ロブ達”が創った“Noahの血”を引く者。』


新道『私はやっと見つけだしたんだだが…今だ彼は自身の使命も知らず、覚醒もしていない状況なんだよ…』


新道『彼がNoahの血を覚醒させた後に、彼を引き入れ、私達3人で平和な世界を作ろう』


茂[少年]『結論から言うね…』


茂[少年]『い･や･だ』


新道『そうか…仕方が無いなぁ…』


そう言うと新道は茂に銃を向けた。


茂[少年]『ち、ちょっと待ったさっきの話しと違くねぇ』


茂[少年]『オッサンさっき自分で“子供の命までは奪わない”って言ってたじゃん』


新道『安心しろ…これは“御信用”の“麻酔銃”だ』


茂[少年]『麻酔銃』


銃声『パシュ』


茂は段々意識を失いながら、微かに耳元に聴こえる声…


新道『この子供の記憶を消して、“例のチップ”を埋め込め…』


新道『この子供を監視しておく…世界中の奴らと同様にな…』


茂が12歳の時の回想シーンが終わる。


茂『こん時の闘いは俺の惨敗だったなぁ〜。』


茂『しかも、俺の記憶“だけ”じゃなく、俺の愛用してたパソコンすら取り替えてやがって…俺の集めたMemory社のデータもパーだよパー…』


茂『頼みの綱は俺の記憶だけど、記憶も消されててしかも、俺がハッカーだった記憶すら消しやがったんだ。』


滝沢『え…じゃあどうやって記憶を戻したの？頭でも打ったの？』


茂『いや…そういう訳じゃ無いけど…』


茂が少し笑いながら滝沢に話した。


茂『どうやって戻ったか、聴きたいか？』


滝沢『うん』


茂『時間ねぇからやめよっかな。』


滝沢『いや聞かせてよ気になるじゃん』


茂『んじゃ仕方ねぇな。』

こうして、茂はまた喋りだした。