『Memory's Messiah』(ダークファンタジー)
茂[少年]『これでもし、俺の文章への返事が“まとも”ならコイツは昔の俺じゃない』


茂[少年]『もし、このメールが本当に昔の俺が送った物なら、仕組みは簡単。』

茂[少年]『ただ単に、何処かのサイトか何かに予め打ったメールを送信して、何かの合図をきっかけに、俺の元にそのサイトか送られる仕組み。』


茂[少年]『つまり、録音テープ見たいな物だ』


茂[少年]『それなら、昔の俺からのメールって言っても納得は出来る…』


茂[少年](まぁ一番の疑問はそんなメールを送った記憶が無いのは引っ掛かるけど…それはもしかしたら次のメールを読めば分かるかも…)


茂[少年]『取り敢えず、今、俺がこのメールの返事を空メールでは無く、文章を書いて送ろう。しかも何か質問にしよう。』


茂[少年]『もし、俺が今から送るメールの質問にちゃんと答えが有ったら、コイツは、昔の俺じゃない』

茂[少年]『まぁ普通に考えて、誰かと録音テープが話そうとしてもそれは無理な話しだからな打ち合わせをしてれば話しは別だけど…そんな記憶も俺には無いしな。』


茂[少年]『俺の質問に答えれば、その時点で、リアルタイムで俺が書いた質問を読んで返信してる事になるから、必然的に“昔の俺”じゃ無くなる。』


茂[少年]『でも、もし“まとも”な答えが返って来なかったら…本当に昔の俺からのメールって事に…』


茂[少年](そりゃ無いか第一、俺送ってないし)

茂[少年]『まぁ“百聞は一見に如かず”ってね先ずはメールを送るか』


茂[少年](どんな質問にしようかなぁ?)


茂[少年]『あこれなら一石二鳥じゃん』


茂が送ったメールの内容〔今日の学校での事件って何だったと思う?


未来を知る過去の者工藤茂なら分かる筈だよね


君が“ホ・ン・モ・ノ”なら


答えを待ってます。


工藤茂より。〕


茂は送信ボタンを押した。
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