『Memory's Messiah』(ダークファンタジー)
そして、その茂の様子を見て、Shellingの表情も和らいだ。


Shelling『分かっただろう』


Shelling『君がハッカー達の異変を確かめる方法が…』


謎が解けて、満足げな顔を見せる茂。


茂[少年]『うん』


Shelling『そう…以前の君がハッカー達の異変を調べた方法…それは電脳世界でしか生きられない“僕”にはけして出来ない方法…』

Shelling『以前の君は直接自分の足で他のハッカー達の場所まで行き、ハッカー達を襲った異変が“記憶を失う”“記憶の改竄”の2つだと言うことを調べあげたんだ。』


茂[少年]『そうだね、“ハッカーさん達の使ってたパソコンのデータからハッカーさん達の居場所を割り出して”…だよね』


Shelling『御名答』


その茂の言葉を聴き、微笑みを浮かべながらShellingが茂に言った。


Shelling『ごめんね…さっきは“剥き”に成ったりして…』


茂[少年]『いや、俺の方こそごめん…』


茂[少年]『でも…さっきの君の言葉を聴いて思ったんだ。君や、君に会うまでの俺に届いたメールは本当に前の俺の仕業…全て“事実なんだ”って…』


茂[少年]『だから…ここからは、俺も何の迷いも無く“進める”気がする。』


Shelling『ありがとう。僕達を信じてくれて。以前の君に代わって、お礼を言うよ。』
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