『Memory's Messiah』(ダークファンタジー)
茂の部屋。


滝沢に説明する茂。



茂『“ってな訳”で俺とShellingの作戦は大成功』

茂『このあと“3ヶ日間”は、神道は何も出来ないまま過ぎ、“3ヶ日後”の夕方には全て…』


茂の話しの途中で割って入る滝沢。


滝沢『“ってな訳”って、それじゃ何も分かん無いじゃん』


滝沢『一番大事な部分が抜けてるよ』


滝沢『何その“3ヶ日間”って君は何をしてた訳』


茂『寝てた』


滝沢『はぁ〜?…“寝てた”?3ヶ日間も?』


茂『正確に言えば、神道から見た“俺の記憶”では“寝てた事”に成ってる。』

滝沢『馬鹿言えよ正常な人間が、一度も目を覚まさずに、3ヶ日間も寝れる訳無いだろう』


茂『勿論、本当に寝てた訳じゃ無いけどね』


茂は滝沢に空白の“3ヶ日間”の全貌を明らかにした。


茂『まず、Shellingが俺に伝えた作戦はこうだ』


茂『Shellingが世界中にある無数のパソコンにハッキングを掛けて、以前の俺が作った“自動ハッキングプログラム”を使い。』


茂『そのShellingがハッキングした無数のパソコン達が、自動でMemory社のコンピューターへ、一気に攻め込む。』


茂『しかも、その間は元のパソコンの持ち主達にはどうにも出来ない』


茂『仮に、パソコンのコードを抜いたり、電源を落としても、神道側のコンピューターにはハッキング元がバッチリ残るから、問題無い』


茂『つまり、この無数のパソコン達の本当の狙いは、“ハッキング”では無く、本当のハッキング元である俺を分からなくさせる為の劣り』


茂『だから、神道側のコンピューターにハッキング元が逆探知される数を増やせれば、その時点で、その無数のパソコン達は役目を果たしてるんだ』


茂『まぁ、簡単に言えば“木を隠すなら森”ってところかな』
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