『Memory's Messiah』（ダークファンタジー）

茂『だから、俺がアイツ(Shelling)を作った時に、アイツ自身に“自己破壊プログラム”を入れて作ってある。』


滝沢『“自己破壊プログラム？”』


滝沢『なんでだよ』


滝沢『Shellingはお前が作った奴だろ？』


滝沢『何で消さなきゃ成らないんだよ』


茂『それはな………』


茂がまたもや昔の話しを始めた。


茂が12歳の時の回想シーン。



それは茂が自身の記憶を取り戻して3日が経過した。


その3ヶ日間では神道のコンピューターのコピーをして、またShellingと茂の二人で“これから”の作戦を考えていた。



―神道の記憶操作防止の妨害電波の効き目の最終日―


Shelling『茂、後はこの神道のデータ内にあった“滝沢”って言う奴が“覚醒”するまで、お前は大人しくしてろよ』


茂[少年]『あぁ』


茂[少年]『今は、天才ハッカーなんて、存在しない世界だから、後は神道自身の記憶から俺の記憶を消せば全ては上手く行くな』


Shelling『それとな、茂、君には悪いけど、君は早めにご両親の下から去った方が良いと思うよ』


Shelling『君は今や、世界中の人々の中の“例外”に入る。つまり、この先神道が記憶操作が始まった時に、天才ハッカーじゃ無くても、“記憶が操作されない者”として神道に発見されたら、意味が無い。』


Shelling『だから…』


茂[少年]『分かってるよ』