『Memory's Messiah』(ダークファンタジー)
茂[少年]『一人で暮らして、なるべく“外の世界”とは関わらないようにするよ』


茂[少年]『欲しい物もネットで買えば良いし』


茂[少年]『“金”だって“株”をやりゃ入って来る』



その時、Shellingはとても心配そうな表情をしていた。


そんな表情のShellingに対して、茂はこう言った。



茂[少年]『“大丈夫だよ” 俺位の頭脳が有れば、子供でも一人で生活出来るからさ』


Shelling『い、いや…そう言う事じゃ……』


茂[少年]『大丈夫だよ…』


茂[少年]『“独り”は馴れてるからさ』


茂は笑顔でShellingにそう言った。


その笑顔の裏にある悲しげな表情を隠すかの様な笑顔を浮かべながら。


そんな中、別れの時がやって来た。



Shelling『ゴメン…茂、僕は“ここまで”のようだ…』



Shellingが寂しげな声で、茂に言った。


茂は突然のその言葉に驚いた。


それと同時に、茂がShellingを作った時の事を思い出した。



自己破壊プログラム作動…

茂は、必死にShellingの自己破壊プログラムを止めようとパソコンを操作する。

カチカチカチカチ


すると、Shellingは茂にこう言った。



Shelling『無駄だよ…いくら君が何をしてもこのプログラムは止められない…』

Shelling『いや、もっと正確に言えば、“止めちゃいけないんだ”…』


茂[少年]『少し、静かにしてくれよ』


茂はShellingに怒鳴った。

Shelling『良いから、聞いてくれ…』
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