『Memory's Messiah』(ダークファンタジー)
第12節『終わりへの始まり』
場所は再び茂の部屋。
茂の部屋には滝沢と茂。
そして、その茂の後ろには、もう一人の滝沢の姿が在った。
すると茂は、茂の後ろに居る滝沢の肩に触れながら、目の前に居る滝沢に話し始めた。
茂『驚いただろ?』
茂『コイツは、お前のクローン見たいなもんだ』
すると目の前の滝沢が、茂の言葉に返事を返した。
滝沢『クローン?…』
滝沢『しかも、俺の?…』
滝沢『お前、何時そんなの作ったんだよ?…』
滝沢『ってか、そもそも何の為に作ったんだよ』
すると、その滝沢の問いに答えたのは茂ではなく、茂の後ろに居る“もう一人のタキザワ”だった。
タキザワ『それは、俺から話すよ』
タキザワ『“オリジナル君”』
滝沢『……?』
すると、その二人の間を割って入るかのようにして、茂がこう言った。
茂『いや、その“必要”は無いよ。』
そして茂は、目の前の滝沢にこう言った。
茂『君は、俺からの合図が有るまで、この部屋に居てくれれば良い。』
茂『そして、俺からの合図が出たら、君は、君の彼女達の後を、タクシーで追ってくれれば良い。』
滝沢『リン達を追う?』
滝沢『追うも何も、リン達は今、このマンションの近くにある駐車場に居るよ?』
茂『あぁ、それは知ってる。』
茂『だから、今では無く“合図が出たら”なんだよ。』
茂『俺とコイツは、先にMemory社へ向かう。』
茂『そして、君の彼女達も“必ず”俺とコイツを追ってくるだろう』
茂『そして、君はその俺達を追う彼女達を追うんだ』
茂の部屋には滝沢と茂。
そして、その茂の後ろには、もう一人の滝沢の姿が在った。
すると茂は、茂の後ろに居る滝沢の肩に触れながら、目の前に居る滝沢に話し始めた。
茂『驚いただろ?』
茂『コイツは、お前のクローン見たいなもんだ』
すると目の前の滝沢が、茂の言葉に返事を返した。
滝沢『クローン?…』
滝沢『しかも、俺の?…』
滝沢『お前、何時そんなの作ったんだよ?…』
滝沢『ってか、そもそも何の為に作ったんだよ』
すると、その滝沢の問いに答えたのは茂ではなく、茂の後ろに居る“もう一人のタキザワ”だった。
タキザワ『それは、俺から話すよ』
タキザワ『“オリジナル君”』
滝沢『……?』
すると、その二人の間を割って入るかのようにして、茂がこう言った。
茂『いや、その“必要”は無いよ。』
そして茂は、目の前の滝沢にこう言った。
茂『君は、俺からの合図が有るまで、この部屋に居てくれれば良い。』
茂『そして、俺からの合図が出たら、君は、君の彼女達の後を、タクシーで追ってくれれば良い。』
滝沢『リン達を追う?』
滝沢『追うも何も、リン達は今、このマンションの近くにある駐車場に居るよ?』
茂『あぁ、それは知ってる。』
茂『だから、今では無く“合図が出たら”なんだよ。』
茂『俺とコイツは、先にMemory社へ向かう。』
茂『そして、君の彼女達も“必ず”俺とコイツを追ってくるだろう』
茂『そして、君はその俺達を追う彼女達を追うんだ』