『Memory's Messiah』(ダークファンタジー)

第3節『消えるMessiah』

滝沢とロブが話しをしている最中に、突然ロブの顔が険しい表情に変わった。



勇[ロブ]『ん…』


勇[ロブ](何だこの邪悪な心は)


勇[ロブ](この様子だと、人間では無い…)


険しい表情のロブは急いで滝沢にこう言った。



勇[ロブ]『本当は色々説明するつもりだったが、そうもしてはおれん見たいだ。』


滝沢『え?何かあったの』


勇[ロブ]『すまんが、私にも分からん。』


勇[ロブ]『しかし、これは恐らく、人間ではない、“何者”かが我々のすぐ近くに来ている』


滝沢『人間ではない者…』


勇[ロブ]『すまんが、君は先に元の世界に行ってくれ』


そう言うと、勇の姿をしたロブは再び激しい光を放ち、滝沢の前から姿を消した。


そして、次の瞬間滝沢はリン達の居る神道の部屋に戻って居た。


何が何だか分からずに、呆然と立ち尽くす滝沢にリンが話し掛けて来た。



リン『たっ、たっちゃん?…』


リン『大丈夫?』


リンの言葉に答える滝沢。

滝沢『あっ、あぁ…俺は平気だけど…』


その滝沢の言葉を聞いたリンは更に滝沢にこう言った。


リン『あのね実は今、私達、お母さんとお父さんに会ったの』


リン『それでね―』


リンが滝沢に話しをして居た時、また地面の揺れが激しさを増した。



ガタガタガタガタガタガタ


ガラガラガラガラ


バリンバリン



リン『きゃ…』


雪華『きゃ』


茂『うっ…』


滝沢『うわぁ』



その揺れの激しさの余りに、4人は、立つ事もままならなぬ程だった。


倒れ込む4人。


倒れながらも、皆に声を掛ける滝沢。


滝沢『み、皆大丈夫か』

滝沢『リンも、雪華さんも、茂も…』


リン『う、うん…何とか。』


雪華『そうね。私も何とか無事見たいだけど、このままじゃいずれ…』


茂『どうすりゃ良いんだ?』
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