『Memory's Messiah』(ダークファンタジー)
Noahは説明が終わると同時に、再び激しい光を放ち、宙に浮きはじめた。


そして、Noahはロブに微笑みながらこう言った。



Noah『神よ…偉大なる我が父よこの星の爆発は、私が止めて見せます』



Noah『ですが、“一つだけ”…』


Noah『一つだけ私の願いを聴き入れてはくれませんでしょうか』


Noah『人々の…今まで操られて居た全ての人々の記憶を元に戻しては頂けませんか』


Noah『どうか…どうか』


すると、そのNoahの言葉に答える様にして頷くロブ。

そして、そのロブの様子を見たNoahは優しく滝沢達に微笑みを浮かべた。


そんなNoahに滝沢が尋ねた。


滝沢『君は、君はこれからどうするつもりなんだ』

滝沢『まさか死ぬ気じゃ無いよねぇ』


Noah『いや“死ぬ”訳では無いよ…』


Noah『ただ、帰るだけさ私の居るべき場所へ』


Noah『元々私には“死”も“生”も無いんだよ』


Noah『ただ私は自分の“するべき事”自分の“したい事”を、しに行くだけさ』



Noahは、そう滝沢達に言い残し、神道の部屋から飛び去って行った。



滝沢(Noah……)



そして、Noahの体は光ながら地面へと入り、地中深くへ潜り込み、地球の中心にあるビックバンへと向かった。
< 198 / 207 >

この作品をシェア

pagetop