『Memory's Messiah』(ダークファンタジー)

第1章『科学の進歩』

滝沢の部屋。


朝仕事前にテレビを点ける滝沢。


テレビ画面には、ニュース番組が映っていた。


ニュースキャスター『続いてのニュースです、最近世界中でブームを巻き起こしている“夢”を売る会社“Memorys社”が今度は医療方面にも新たな革命を起こしました。』


ニュース番組の中で、とある会社の記者会見の場面が映り出されていた。


記者会見。


記者会見の司会者『では、各新聞記者やテレビ局の皆様、お待たせ致しました。』

記者会見の司会者『“夢”を叶える企業“Memory社”の総取締役、“新道明”氏のご登場です。』


Memory社総取締役、新道『皆様、おはようございます。“Memory社総取締役”の新道です。』


新道『今日、この場に皆様にお集まり戴いたのには“訳”が有ります。』


新道『今、世界中で問題に成っている高齢者問題…他にも事故や脳の障害等で記憶が段々ぼやけてきたり、又は自分の記憶全てを失う方々が沢山居ます。』

新道『そこで、そんな方々の…いやこの世界全体を救うべく産まれたのが、我社が独自で開発したこの“メモリーチップ”です』

新道『この“メモリーチップ”を脳の“記憶”を司る部分に直接埋め込む事により、様々な理由で記憶の損失、又は、完全に消えてしまった記憶ですら蘇らす事もできます』
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