『Memory's Messiah』（ダークファンタジー）

第7章『真実を知る者』

『Memory's Messiah』



第7章『真実を知る者』



滝沢達3人は、雪華の車で指定された場所まで向かって居た。


滝沢『そう言えば、今何時位かな』


リン『え〜っと今は…って私、携帯無かったの忘れてた』


雪華『今は夕方の4時40分位よ』


滝沢『あ、どうも。』


雪華『それより、何処かしらね』



滝沢『えぇっと…谷津町の……1700……11は……多分この辺りですよね……』



リン『滝沢君、この、メールに書いて有る“102号室”って事は、何処かのアパートかマンションって事だよね』


滝沢『そうだよね。でもこのメールにはそのアパートかマンションらしき建物の名前が書いて無いんだよね』




そして、今度は、滝沢の携帯にメールではなく電話が掛かって来た。




滝沢『あ、着信だ』



謎の男『その道の先に広いパーキングエリアが有る、そこに車を止めて来い。』



滝沢『君はさっきのメールの人？』



謎の男『あぁそうだ滝沢登美也君…』



滝沢『何でも知ってるんだね君は一体何者なんだい？』



謎の男『全ては会ってからだ。』




車はパーキングエリアに到着した。


滝沢達が車から降りてすぐの、“白いマンション”へ案内された。




マンションの中。



滝沢（え〜っと102号室…）



リン『有ったよ滝沢君』



滝沢がインターホンを押した。



インターホン『ピンポ〜ン』



滝沢『あれ合ってるはずだよなぁ？』



するとまた滝沢の携帯に電話の着信が来た。



謎の男『悪いが、君の後ろに居るお二人にはご遠慮願いたい。』



滝沢『何でダメなの？良いじゃん』



謎の男『俺は君以外の人は信用していない。』



滝沢『“信用してない”ってどういう事』



謎の男『そのままの意味だ…もし、どうしても君一人で来るのが嫌なら、帰ってくれても構わない。』


滝沢（どっちにしろ、俺以外には会わないって事ね）