『Memory's Messiah』（ダークファンタジー）

リン『ねぇ、滝沢君、その3っつの特技って何？』


滝沢『まず一つ目の特技は、見ての通り、彼はパソコンを使うのが得意でねしかし、彼の場合、パソコンの使い道が普通の人とは、ちょっとズレてるんだよ。』


リン＆雪華（使い道がズレてる？）


雪華『滝沢君、それって、まさか…』


滝沢『流石、雪華さん、察しが良いですね』

リン『ねぇ、お姉ちゃん、何なのよ、その“普通の人とはズレた使い道”って。』


雪華『それは…』


滝沢『“ハッキング”だよしかも、ただの“ハッカー”でさえ凄いのに、彼の場合は、その全国のネット上に存在するハッカー達の中では“伝説のハッカー”とまで呼ばれてるんだ』


リン『茂さんはそんなに凄い人なの？』


滝沢『ネット上のハッカー達の中で、何故茂が“伝説”っとまで言われているか、それは彼自身の適応能力と、柔軟性、そしてすべてに対する応用が効き、さらには今ハッカー達の作りだす、コンピューターウィルスの基礎を作り出したのも、それを進化させて来たのも、すべて、茂一人なんだ…まさに、“伝説のハッカー”の名に相応しい奴、それが、“茂”なんだよ。』

滝沢『…だが、この10年間、“茂からのコンピューターウィルスの新作や、他のネット上の人からの質問に対する茂の解答が得られないって”、ネットで騒ぎにすらなってたんだ、中には“茂はもう死んだんじゃないか”って言う人も少なくは無い。』


リン『“10年間”ってどう見ても20代前半にしか見えないけど…、茂さんって何歳なの？』


滝沢『俺の3っつ下だよ』


リン『えじゃあ茂さんは12歳で伝説のハッカーになったの』


滝沢『そうだよその若さだからこそ、それを知ってる人は、茂の才能に“これから”を期待してたんじゃないかな』


リン『それなのに何で10年もその10年間、茂さんは一体何をしていたの？』