『Memory's Messiah』(ダークファンタジー)
エレベーターの明かりが付き、10階へ到着してエレベーターの扉が開く。


扉が開く音『チ〜ン』


リン『やっと開いた』


エレベーターの目の前に社長室の入口が有った。


リン『社長室有った入ろう』


雪華『えぇ』


リン(ここに滝沢君が居るんだ、待っててね、滝沢君、今行くから)


リンが社長室の扉の開く。

社長室の扉の音『ガチャンギーー』


しかし、リン達が社長室に着くと、社長室は暗闇に包まれたままで、そこには滝沢達の姿は無かった。


リン(え?真っ暗…)


リン(携帯のカメラのライト……)


携帯のライトでリンを照らす雪華。


雪華『はい携帯』


雪華『だって貴方今携帯持って無いでしょ』


リン『あそっかスッカリ忘れてた』


携帯の明かりを頼りに部屋中を照らし、部屋の照明ボタンを探すリンと雪華。



そして上へと続く階段を見付ける。



リン『あ、あそこ何か階段みたいのが有るよ』



一人で階段に走るリン。



雪華『あ、リン待ちなさい一人じゃ危険よ』


リンと雪華が階段を見つめる。



リン『ねぇ、お姉ちゃん、この社長室って10階だったよね。』


雪華『そうよ。でもそれがどうかしたの?』


リン『いや、別に大した事じゃ無いんだけど、この階段、何処に通じるのかな…って。』


リン『まぁ昇って見れば分かるか』



リンと雪華は階段を昇り始めた。
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