『Memory's Messiah』(ダークファンタジー)
第15章『一時の幸せと終わらない地獄の始まり』
滝沢『なぁ、新道さん。』

滝沢『何でアンタが生きていた時代から300後に送られたんだ?』


滝沢『それに、このアンタの記憶の映像を見る前に言ってた話とは大分違くない?』


滝沢『だって新道さん、始めに、人類は一度“滅んだ”って言ってたじゃん?』

滝沢『確かに、2012年から2013年に世界規模の戦争は起きてるけど、それにしたって、たった300年で人類とか、街とか、化学も2012年の化学より進んでる気がするし…あの戦争で本当に人類が滅んだの?』


新道『何故私が“300年後”の世界に送られたかは私にも分からん。しかし、恐らく地球とあの“ロブ”達の住むエデンとでは距離が有りすぎたのかも知れんな…』


滝沢『でも、火星に着いた新道さんが宇宙を旅して回ってから半年位でエデンに着いたんでしょ?』


新道『確かにな…』


新道『だが…もし、あの宇宙船ごと“ロブ達に依って”あのエデンまで瞬間的にワープさせられ、私が彼等に依ってエデンまで導かれたとしたら…それとも、あの星自体が地球との時間の経ち方が違うとしたら…』

新道『彼等“ロブ”達に関しては、私にも分からない事だらけだからな、私にも説明の仕様が無い。』


滝沢『じゃあ、化学…いや人類の方は人類は本当に滅んだの?』


新道『その答えは、これから君達に見せる、私の記憶の続きにある。』
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