『Memory's Messiah』(ダークファンタジー)
新道『その頃は日本に限らず、世界各国で経済的に苦しい “経済難”に見舞われ、その経済難に見舞われた国のトップ達は、国の“経済を立て直す”それだけの為に、また戦争を起こそうとしていた。戦争をすれば、武器を造り、兵器を造り、その時代の最先端技術を兵器開発へと向けられ。それ故、兵器開発やそれを造り、他国に売れば、大量の金が、その国に舞い込み、経済的にはその国は潤う…彼等、国のトップ達はそれを目当てに、また互いに武器を取り合い殺し合う時代がやって来た』


新道『そして、その時代の影響力は凄まじく、日本もその例外では無かった。』

新道『私と咲の二人は、そんな“兵器”は造りたく無かった…』


新道『だが日本の政府は、咲を“人質”同然に扱い、私から奪って行った。』


新道『日本政府からすれば、永遠の命とも言える、私達の“生命の研究”その物が堪らなく欲しかったのだろう、彼等は、その私達の研究に目を付け、咲を奪いこう言った…』


日本政府『君の妻を返して欲しければ、その“生命の研究”とやらを完成させ、国に差し出せ』


新道『彼等は、そう言ったあと、私の身柄を拘束し、国の技術開発局に飼い殺し同然の扱いをした。』


新道『だが私の研究が完成している事には、彼等は気付いてはいなかった。』


新道『つまり、私が研究の報告を政府にしない限り、私と咲の命は保障される、だから、私は、技術開発局からの脱出と咲の奪還のチャンスを待った。』


新道『しかし、その私の行動が命取りになった…』
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