『Memory's Messiah』(ダークファンタジー)
新道『そして、君が敵に回るくらいなら、この手で、君を葬ろう』


息なり滝沢へ銃を向けた新道。


新道『君にもう一度だけ聞こう…私と共に人類の記憶の操り、この 世界を、人々を正しい道へ導き、救世主になろう』


新道『今こそ』


新道『記憶の救世主…』


新道『“Memory's Messiah”に』


滝沢『新道さん…』


滝沢『新道さんの言う事の意味…俺には凄げぇ良く分かるよ』


滝沢『何度でも繰り返してしまう戦争とかさぁ、自分の一番大切な人を失う悲しみとかさぁ…でも』


滝沢の会話の途中で新道が大声を上げた。


新道『ふざけるな』


滝沢『………』

新道『何が“分かる”だお前は、大切な人を失った事が有るのか』


新道『無いだろうなのに何故知ったような口を利く何故そんなにも簡単に嘘を付ける』


大声で怒鳴る新道に対して、リンが大声を上げた。


リン『分かるわよ』


新道『』

滝沢『』


雪華(リン…)


リンが涙を流して新道に語る。


リン『分かるわよ…そんなの……』


リン『あの貴方の記憶の映像を見て……とても他人事には思えなかった…もし、もし滝沢君がこの世から本当に消えたら……』


リン『本当に死んだら……多分……私は…』


新道がリンに語り掛けた。

新道『なら、試して見るか?』


新道『滝沢君が死んだら君はどうなるかを』


滝沢『………』

茂『………』

リン(……)

雪華(な、何を言っているの?この新道って言う人…)
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