緊急HR
『…お前らカップルだってなぁ?今彼氏と同じようにしてやるからな』
斉木はニヤリと不気味すぎる笑みを浮かべ、金澤に歩み寄ろうと、教卓から離れた。
……本気だ。
これは、遊びなんかじゃない。
田嶋に刺さったナイフが、この出来事が冗談ではない事を物語っている。
【どうしよう…助けなきゃ…でも下手に動くと……俺が殺られ…
いやでも助けなきゃ…金澤も田嶋も…殺ら…殺られ…でも…】
俺の頭の中は、もはや一種の混乱状態に陥ってしまい
自分でも何をしたらいいのか分からなくなった。
『やっ……』
金澤は、震えながらも田嶋の前にしゃがみこみ、かばうようにしてバッと手を広げた。
…俺なんかより、彼女の方がよほど度胸がある。
でも、"度胸"が"生"に繋がるだろうか?
この先に待っているものはきっと……
【どうしよう一………!!!!】
すると………