緊急HR
『ぎゃあぁあぁあぁ!!!!!』

柏倉は、顔を押さえて発狂した。

あまりの衝撃に、俺は目の前で起こっている出来事を受け入れるのに時間がかかった。



『あ……あぁ…』

奴の皮膚が、どんどん剥けていく。

その現実に気がついた時には、怖くて 怖くて ガタガタと全身の震えが止まらなかった。

『安藤!!来い!!!』

中島が呼ぶが、足がすくんで動けない。

『あぁあぁあぁ!!!!!!!焼け……焼ける!!!焼けるぅうぅうぅ!!!!!助っ…助けっ…あぁあぁあぁ!!!!!!』

柏倉は赤く爛れた顔を俺に向け、すがりついて来ようとした。

『ひっ……あ…』

その形相はとても人間とは思えず、俺は恐ろしくてへっぴり腰でようやくその場から逃げ出した。

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