緊急HR

カッ!!


『うぁあぁっ!!!』


『!!?』


なんと、あろうことか寸分の狂いもなく長曽根の目に直撃した。


『目っ…目がぁあ!!!』


長曽根は、ガタガタとその場で暴れ出した。

右目を抑え、机に爪を立てて必死に悶えた。


チョークは机で跳ねると、割れることなくコロコロと床に転がっていった。


……当たった…


しかも、"目"に…


こんな事があるだろうか?

あまりの衝撃に、体が強張っている。


『な、長曽根!!!』


皆、長曽根の周辺に集まり、ざわざわと騒ぎ始めた。

しかし肝心の斉木は、未だに板書をし続ける。


『おい…!!斉木…せ、先生っ!!』


俺はヤツを呼び止めた。


すると






ピンポンパンポーン…

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