緊急HR

『放送で言っていた通り、本日の授業は全て取り止め、今からHRを行う。一旦席に着け』


斉木の言葉に、皆、仕方なく一度自分の席に戻る。


『長曽根…』


『……大丈夫だから…いいよ』


そう言われ、俺もしぶしぶ長曽根の元を離れた。


『お前らが入学、2、3年は進級してからこの2ヶ月…
生活態度、教師の扱いなどをよく観察していた。
…全く、実にヒドい!!!』


斉木は、バン、と教卓を思い切り叩いた。


『タメ口、中抜け、遅刻も平気でする。
…挙句の果てにネットの掲示板に教師の悪口をカキコミする!!
生徒…いや、人間としてどうなのかね!?』


掲示板を毎度チェックしてるアンタもアンタだと思うが。


『そこで・だ。そんなに嫌なら…"消えてもらおう"と思ってな』


『……はい?』


呆然とする俺らを見て、ふう…と溜め息をついた。


『先生君らが邪魔なんだ』


『ちょっと待てよ…意味がわから『つまり…』


斉木が、俺の言葉に上乗せして言った。





『全学年共通…教師と生徒の戦争だ』

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