君に秘密の恋
「千晶、何か元気ないね……」


「そりゃそうだよ。小学生に先越されたら、さすがのあたしも落ち込む……。健二なんて、まだまだ子供だと思ってたしさぁ……」


ため息混じりに話したあたしに、紫はクスッと笑った。


「誰かを好きになるのに、大人とか子供とか関係ないよ。あたしだって、虹ちゃんの事が大好きだもん♪」


相変わらず虹希さんと紫は仲良しで、付き合って1年以上が経った今でも彼女の気持ちはちっとも変わらないみたい。


幸せそうな紫を、すごく羨ましく思った。


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