君に秘密の恋
マンションの前に着いた時、ちょうど学校から帰って来た健二と鉢合わせになった。


「千晶!……と、紫ちゃん♪こんにちはっ!!」


「こんにちは、健二君。千晶から話は聞いたよ」


笑顔で駆け寄って来た健二に、紫が優しい笑みを向ける。


「さっすが、千晶だなっ!!マジで助かったよ!サンキュー、千晶♪」


「はいはい……。もう、本当に調子イイんだから……」


あたしは満面に笑みを浮かべた健二を見ながら苦笑いを零した後、エレベーターのボタンを押した。


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