君に秘密の恋
勝手知ったる健一の家のキッチンで、三人分のアップルジュースを用意する。


リビングからは、紫と健二の楽しそうな話し声が聞こえて来る。


もう、話してるのかな?


そんな事を考えながらリビングに行くと、あたしに気付いた紫がニッコリと笑った。


「もう解決しちゃったよ♪」


「えっ!?もう終わったの!?」


「うん。プレゼントは健二君のお小遣で買える範囲の物にして、手紙を書く事を勧めたの」


目を見開いたあたしに、紫が満面に笑みを浮かべた。


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