君に秘密の恋
結局、しばらく黙って考え込んでいた健二は、紫のアドバイスを受け入れる事にした。


「そういえばさぁ、千晶は兄ちゃんに告んねぇの?」


「はぁっ!?」


不意にそんな事を訊いた健二のせいで、ジュースを吐き出しそうになった。


「なっ……!アンタ、何言ってんの!?」


平静を装いたくても、動揺を隠せない。


「だって、千晶って兄ちゃんの事好きじゃん?」


「なっ、何で知ってんの!?」


あたしは驚きを隠せないまま、健二を見た。


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