君に秘密の恋
「え……?」


「まぁ、何となくだけど……」


「ねぇ、それってさ……」


何かを悟っているような健二に、理由を尋ねようとした時…


「ただいま。……って、お前ら、人ん家で何してんだよ?」


学校から帰って来た健一が、眉をしかめながらあたしの言葉を遮った。


「兄ちゃん!バイトは?」


「明日入る代わりに、今日は休みになった」


淡々と短く答えた健一は、あたし達三人を順番に見た。


「……で、お前らは一体ここで何してんの?」


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