君に秘密の恋
「久しぶりに健二君と会ったから、ちょっとお邪魔して話してただけだよ。あたし、虹ちゃんと約束してるからそろそろ帰るね」


紫は小さく笑って、ソファーから立ち上がった。


「紫ちゃん、ありがと!」


「どういたしまして。何かあったら、また相談乗るからね」


紫は健二に優しい笑みを向け、あたしを見た。


「さっきの話だけど、あたしも健二君と同じ意見だよ」


「えっ?」


そう言った紫は、意味深な笑みを残してから健二と一緒にリビングを後にした。


< 41 / 108 >

この作品をシェア

pagetop