君に秘密の恋
同じマンションだけあって、自分の家と全く変わりの無い間取り。


あたしは健一の態度に臆する事無く、自分の部屋に入った彼の後を追った。


「今日の夕飯、野菜炒めね」


「あぁ」


「後でお米炊いとくから」


「別にイイって……」


「おばさんに頼まれてるんだってば」


「あっそ……」


「もう……」


こんな会話も、日常茶飯事。


いつもいい加減な返事しかしてくれない健一に、時々寂しさを感じたりする事もあるけど…。


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