君に秘密の恋
一晩中考え事をしていたせいで、昨夜は一睡も出来なかった。


重い体を引きずるようにしてリビングに行き、朝食を済ませてからまた部屋に戻って、ベッドに横になった。


一つでも不安な事があると、中々眠れなくなってしまうのは子供の頃からで…


そんな時はいつも、睡眠不足に悩まされていた。


だけど…


重くなった瞼が自然と閉じるのは、さすがに我慢出来ない。


カーテンの隙間から射し込む光に目を細めていたハズなのに、いつの間にか眠ってしまっていた。


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