君に秘密の恋
「千晶〜?」


しばらく眠っていたあたしは、ドアの向こうから聞こえて来た千鶴の声で目を覚ました。


「ん……。何……?」


まだ寝ぼけ眼のまま返事をすると、すぐにドアが開いた。


「アンタ、寝てたの?せっかくの休みが台なしじゃん……」


「イイの……。それより何?」


「紫ちゃんが来てるよ。入って貰ってもイイ?」


「えっ?紫が……?」


今日って、約束してたっけ……?


小首を傾げながらも、とりあえず小さく頷いた。


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