君に秘密の恋
幼なじみって言うのは、色々と問題がある。


この関係を崩すのが恐くて、心に抱いた気持ちを伝えられないまま過ごして来たこの数年…。


もどかしい距離に傷付いた回数、切なさに泣いた回数…。


どちらも数え切れないけど、相手の事を馬鹿みたいに知り過ぎているせいで、それでも中々諦められないのだから…。


「あっ、そういえば健二(ケンジ)は?今日は何の習い事だったっけ?」


気分を変える為に話題を変えたあたしは、携帯の充電器を持って部屋を出た健一の後をまた追った。


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