君に秘密の恋
「何で笑ってんだよ?」


あたしの顔を見た健一は、バツが悪そうな表情のまま眉を寄せた。


「別に笑ってないし……」


「笑ってんじゃねぇかよ。っつーか、今日のお前、何か変……」


「えっ?」


「メイクしたり髪巻いたりしてるから、何か女みてぇだし……。何かこう、やり難い……」


「はぁっ!?」


健一の言葉で、あたしは思わず声を上げた。


「女みたいって何!?あたし、女なんだけどっ!!」


強い口調で言って、彼をグッと睨んだ。


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