君に秘密の恋
健一は、あたしを真っ直ぐ見つめたままで…


その力強い視線の奥に、今にも吸い込まれてしまいそうになる。


あぁ、そっか……


あたしは、健一(コイツ)の事が本当に好きなんだ。


振られてしまっても、こんなにも好きになれた事を誇りに思えばいい。


もし、幼なじみに戻れなくても…


いつか大人になった時、精一杯育んだこの恋を糧に頑張ればいい。


どうせなら、そう思える恋にしたい。


だったら最後まで胸を張って、健一の事を好きでいよう。


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