‐君の隣で‐
気がした。
そう思いたかった。
私はみぞおちを食らわせて、罵言をはいた。
「いたたあ!なんで怒るよー」
「あんた、バカァ?」
「おお!有名な台詞だ(笑)」
「知ってるけど、殴るわよ…?」
「ま、こう言ってられる内も今だけだよ」
「はあ?」
「絶対お前、一週間後には俺の虜になってるから」
「なっ!ばっかじゃないの!?」
「ツンデレも可愛いね」
その言葉と同時に私はまた殴った。
意味わかんない!
意味わかんない!
私が仁さんの虜!?
そんなのありえない!
でも、私の心臓は早く動いていた。