‐君の隣で‐
Heart
「おじゃまします」
部屋は思ったよりも広く、しかも綺麗に整頓されており、びっくりした。
「俺、まだお前の顔見てないな」
「私も」
「見ていいよな?」
「う、うん」
「向くぞぉ!?」
ドキドキ…。
「…」
「…」
仁さんの顔はすごく大人びた顔だった。
「かっこいい…」
「えっ!?」
しまった!!!思わず口に出しちゃった!
「な、なんでもない」
「名前と同じで顔もめっちゃかわいいな」
うっ…どんどん顔が熱くなる。
「あれ~?どうしたのかなぁ?顔が赤いよ~?熱でもあるのかな?」
ピタ
「おでこっ!!」
「熱じゃないっぽいねぇ」
私の顔の近くに仁さんの顔がある。