静寂なる雑踏の中で

俺は自由に動けるけど、車も、電車も、歩行者も完全に止まっていた。
今、動きを止めている訳では、無かった。

「おや、ここにも適合者が居ましたネ♪」

何処からか声が聞こえる。


「『適合者』?」


思わず口に出していた。

「そうでス♪詳しい事は、後で説明するので、本部に行って下さいネ♪」

何故か、俺は本部が何処に在るのか解った。


・・・・取りあえず、行ってみるか。


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