静寂なる雑踏の中で
『一日目』
《リアル鬼ごっこ》が、始まる。
ここだ。
俺は、本部に着いた。
パッと見ると、極々普通の一軒家。
俺は中に入った。
躊躇いは、無かった。
中には既に人が居た。
「はイ♪これで全員揃いましたネ♪
じゃあ、ルールを説明を始めまス♪
【日常に酷似している非日常】であるここは、《タルタロス》と呼ばれていまス♪
アナタ達《適合者》にここでやってもらう事は、《リアル鬼ごっこ》と云うゲームでス♪
ルールは簡単でス♪
アナタ達は今、逃げるだけでいいんでス♪」
「逃げるって・・・・何から逃げるの?」
ショートカットの女が訊いた。
「いい質問ですネ♪
アナタ達以外の方々でス♪」
「はっ!?多!!」
これは俺の台詞。
「って言っても地域限定、ここ、中央区だけですけどネ♪」
中央区限定。
・・・・それでも、多いだろ。
「他にも分からない事があったら、机に置いてある携帯から私に連絡出来まス♪
後、その携帯は、タルタロスでしか使えない代わりに、適合者なら誰でも繋がるって、便利な機能が付いているので、上手く使って下さいネ♪
それじゃ、ゲームスタート♪♪」