静寂なる雑踏の中で
本部の外へ出ると、さっき迄とは様子が違った。
街が全体的に蒼白くて、所々に血痕があった。
「さっきまでは、いつもの見慣れた風景だったのに・・・・・。
どーなってんのー!?」
ユキが驚いて叫ぶ。
驚いて叫びたいのはお前だけじゃねぇよ。
♪〜
ユキの携帯が鳴っている。
「誰だ!?」
彼女はすかさず出る。
<そんなに警戒しないで下さイ♪
その携帯はこっちからも掛けれるんでス♪>
アイツか・・・・。
「どーゆー事なの?コレは!
さっきまでと全然ちがうよ!?」
<そう、これがタルタロスの本来の姿なんでス♪
・・・・・ところで、ちょっとエル君に代わってくれません力?♪>
ユキは云われた通りエルに代わる。