恋色模様
「ありがとう…」

どうしてだろう。

椎奈が昔からテンパる私を助けてくれるのは。

私が無意識に頼っているからかな?


「あとは、夢の話?」

ほんとに何なんだろうか。

あれが現実になったら…

この先私たちの関係は崩れないのだろうか。

「どうして…私はあのとき…託也の名前をさけんだんだろう」

「あたしは麗と名古屋にいないからわからないけど、託也って人に気があったんじゃない?」

……初めて託也とあったときなにも感じなかった。

彩愛の彼氏だから?

最初から彼氏だって紹介されてたから?

陽向は…あのことをしっていたから。

……あのこと…。

「陽向は…光輝のこと、託也に…話さなかったのかな?」

「陽向くんは光輝の事しってたの!?」

「えっ、うん…新聞見たって……」



「新聞?この辺の地方の新聞にしかその事件載ってないよ?」


ドキン

う…そ…。

陽向って…一体なにもの?
< 75 / 109 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop