恋色模様
3時。
私は喫茶店に入った。
あのときのまま。
ここには変わらない空間があった。
コーヒーの香り。
陽向と座った席。
何もかもあのときと変わらなかった。
変わったのは、私と陽向の心の中だった。
カラカラン
ドアをみると、陽向が立っていた。
陽向はなんの躊躇もなく私の前に座ってコーヒーを頼んだ。
「コーヒーです」
「ありがとう」
陽向かコーヒーを一口飲む。
陽向が何かをするたんびに私の胸はドクドクなる。
「…どうして俺のこと、呼んだの?」
「それは…………っなんで光輝の事…しってるの?」