~空~
同じ頃、築地真実子(つきじまみこ)も同じように傘をささずに歩いていた。

優と違ったのは真実子は泣いていたということだ。

真実子の目から流れる大粒の涙は、雨の雫と混ざり、さらに大きくなって頬を流れ落ちていく。


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