白い花
「きーてよ!翔くんっ」
「ん?」
翔くんは私に近寄る。
「みてみて♪」
メアドが書いてある紙を見せた。
「いーでしょっ♪」
翔くんは黙る。
「翔くん…?」
そして、壁に私を押し付けた。
「…しょ…くん?」
私は翔くんの目が怖くて目を反らす。
「花」
「っ…」
翔くんは低い声で私を呼ぶ。
「メール…すんの?」
「えっ…うん…せっかく教えてくれたから」
「ふーん、あっそ」
そう吐き捨て、部屋を出て行った。
「翔くんのばか」
私は涙を拭いて一階に行った。