白い花


それからも、翔くんとは気まずい状態になってしまった。


そして、私は嘘をついて、勉強しなくちゃいけない。と告げて翔くんの家を出た。


走った。


翔くんが家からでたのに気づいたから。






「黒川くんにメールするか」


To:黒川くん
sub:no title
───────────
やっほーっ!
花だよ!
メアド教えてくれてありがとう(^O^)


…♪♪〜

携帯がなる。


From:黒川くん
sub:no title
───────────
ううん。
俺さ、塚本さんの事好きなんだ
よかったら、つきあってくれない?


ドキン


「えっ!?」


驚いて、変な声が出た。



そして、ののに電話をかけた。


「ののののののののぉ!!!」


「今、"の"何回言った?(笑)」


「そんな事より、黒川くんに告白されたっ!」


「オッケーすればいいじゃん」


軽く言うのの。


「けど、好きじゃないのにつき合ったら、黒川くん失礼じゃない?」


「…」


ののは黙る。


「のの…?」


「ばかたれーっ!!!!!」


耳から受話器を遠ざける。


「そんなんじゃ恋ははじまんねぇぞ!!!!!!!…ツーツーツー」


「…きられた…翔くんにメー……」


翔くんは…私が黒川くんにメールするのあんなに怒ってたんだろ…。
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