メモリー

『ねぇ、隼人』

「ん??」



彼が、優しく呟く。


あたしは真っ直ぐと、そんな彼を見つめた。



『あたし、隼人のことが大好き』

「あっ、そう。」



冷たいのはきっと、彼が照れてるから。


その証拠に、耳まで真っ赤にして俯いてる。


もう、わかりやすいんだから。




その後、会話はあまり弾むことはなかった。


けど、全然居心地が悪くなくって。


すごく穏やかな時間が流れていた。



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