メモリー
そんなこんなしているうちに、あたしの家に到着。
ゆっくり歩いていたから、学校を出たときと比べて、空は随分暗くなってる。
…確か、隼人の家は、あたしん家と反対だったよね??
ここまで着いてきてくれてるってことは…
遠回りしてくれたんだ。
きっと、あたしの体を気遣ってくれてるんだろう。
『…わざわざありがとう』
「いや、別に。
ここの近くのスーパーに用があっただけだし。」
相変わらず素直じゃない隼人。
そんな不器用なところも、可愛く思える。