メモリー
幸せ
★笑目線★
『ごめんね!!』
今は電車を降りた後の帰り道。
実はあたし、電車の中で寝ちゃったんだ。
隼人は起きてたみたいなのに…
申し訳なさすぎる!
「別にいいよ。それにいいもんみれたし。」
…いいもん?!
その言葉に耳が反応する。
何それ!?
『な、何をみたっていうのよ!!』
なんだか怪しい笑みを浮かべてる隼人。
あたしはかろうじて強気な声をだした。
「聞きたい??」
『…聞きたい。」
なかなか言わない隼人を軽く睨む。
…あー、もうじれったいなぁ。
早く言ってよ!!
こうし、てやっと口を開いた隼人からの言葉は衝撃的なものだった。
「お前電車の中で、よだれ垂らして寝てたぞ。」
…なぬ!?
よだれ!?
…まさかね。
『はははは』と苦笑いしてみるものも、一向に隼人は笑ってくれない。
まさか…本気!?
電車の中でよだれって…。
公衆の前で恥ずかしすぎる!!