メモリー
お誘い
★隼人目線★
「隼人くーん♪」
俺は今、移動教室のため、廊下を歩いていた。
そして俺の周りには、またアイツがいる。
当然、前に決めたように、俺は加藤のことを無視し続けている。
かれこれ、無視し続けてから、一週間ぐらい立っているし。
だというのに…
加藤は懲りなく俺につきまとってくるのだ。
それに、俺だって無視するだけではなく、努力だってした。
今日だって授業終了と同時に、荷物をもってトイレへ逃げようとしたのに…。
俺が教室から出ると、奴はもう待ち伏せしてたんだ。
ったく…
いったい、加藤は何者なんだ。