メモリー
「隼人くん…。」
空気が、一気に張り詰める。
それはきっと、加藤が突然、真剣な目でこちらを見てきたから。
そんな加藤の目を見ると、この話は真剣だということが伝わってきて…。
俺も真剣に返そう。
そう思った。
『…何??』
しっかりと加藤の目を見る。
その目は少し緊張してるようにも見えて…
加藤は大きく息をすった。
そして、バカでかい声で叫んだんだ。
「隼人くん!!好きです!!付き合ってください!!」
多分、屋上にいるすべての人に行き届いたのだろう。
屋上にいた人たちの視線が、一斉に俺たちに集まった。