メモリー
心あたりは、ちゃんとあった。
きっと…
さっき走ったからだろう。
そう思うと、なんとも言えぬ罪悪感が、俺に込み上げてくる、
笑…。ごめんな。
俺のせいだよな。
俺がもっとしっかりしてれば、お前が悲しまないですんだ。
お前が倒れなくて、済んだんだ。
今、俺の前に寝ている笑は、とても寂しそうな表情をしていた。
こんな顔をさせてるのは…
紛れなく俺だ。
もしかしたら、笑は許してくれないかも知れない。
極端な話、別れ話まで持ち出すかも知れない。